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ACESは映像から「対話相手の癖や特徴」を可視化する非言語メッセージ分析技術に関する特許を取得

商談を科学する営業AIツール「ACES Meet」にも実装予定

画像・映像認識AIアルゴリズムの力でリアル産業のDXを目指す東大松尾研発のAIスタートアップである株式会社ACES(東京都文京区、代表取締役 田村 浩一郎、以下「ACES」)は、会話中のわずかな仕草の分析を可能にする技術に関する特許を取得し、営業商談、人材評価、教育などのさまざまなビジネスシーンへの技術導入に向けたプロジェクトをスタートしました。

特許技術について

人は対話の場面において、自然言語を用いた情報伝達に加え表情や視線、姿勢、身体動作をはじめとする様々な非言語メッセージを複合的に取得しています。
営業や教育の現場においても、会話内容だけでなく、対象者が発する非言語メッセージから相手の感情や理解度を推測することで円滑なコミュニケーションが行われてきました。
しかしながら、コミュニケーションシーンのデジタル化が進む昨今、対面時に無意識に読み取っていた非言語メッセージを読み解くことが難しくなっています。
そこでACESは「顔の表情や上半身の動きから、相手動作の機微をセンシングし、デジタルデータ化することで、相手の反応や変化点(=非言語メッセージ)を見える化するモニタリング技術」に関する特許を取得し、DX事業やSaaSプロダクトの開発に本技術を適用いたします。

本技術を用いて熟練のコーチや営業担当者が感覚的に読み取っていた「対話相手の癖や特徴」をデジタルデータで可視化することで、相手の態度の機微を簡単に読み取ることを可能にします。

本技術は、発明者である荒川陸・矢倉大夢両氏から取得したものです。ACESは、両氏含む様々な研究者と連携をしながら、人材評価・営業・教育現場などの複数領域で社会実装していくことで、アカデミアの価値をビジネス(事業価値)に接続するブリッジする役割を担うことを目指していきます。
すでに、リーダー育成と組織の協創力強化を支援する株式会社リードクリエイトの人材アセスメント業務において、技術適用に関する検証を行っています。

プロジェクト詳細記事:https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000002.000082445.html

今後の展望について

人の知見を数式化するアルゴリズム開発に強みを持つACESは、営業シーンに加え、さまざまなコミュニケーションシーンにおいて、技術実装を行うことを目指しています。
本技術は、ACESが提供する営業AIツール「ACES Meet」に組み込み、営業シーンに特化したチューニングを実施することでAIによって商談時の重要なシーンを特定することが可能になる見込みです。

特許について

特許番号:特許第6867701号
発明の名称:モニタリング装置、モニタリングシステム、モニタリング方法及びモニタリングプログラム
発明者:
荒川陸(カーネギーメロン大学大学院 博士課程在籍)
https://rikky0611.github.io/
矢倉大夢(筑波大学大学院 博士課程在籍)
https://yumetaro.info/index.ja.xhtml

関連論文

REsCUE: A framework for REal-time feedback on behavioral CUEs using multimodal anomaly detection: https://dl.acm.org/doi/10.1145/3290605.3300802
INWARD: A Computer-Supported Tool for Video-Reflection Improves Efficiency and Effectiveness in Executive Coaching: https://dl.acm.org/doi/10.1145/3313831.3376703

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